<ニュース小説>
このTOKICHANNELのブログを使って何かを書こうと思っていろいろ考えていたんですけど、アホなことを書きたくなってきたので、「真面目にアホなこと」を書こうと思います。
ですので、新聞を見ていて気になった記事をもとに短~い小説を書いてみようかなと思いまして、書き綴っていきます。
<1本目>
加計学園の安倍首相の疑惑をめぐって、あれこれと言われていますが
5月31日の新聞に前川元事務次官の暴露、細川首相補佐官から言われたという
「総理は自分の口では言えないから私が言う」
と獣医学部新設の対応を早くするようにいわれたというニュースを見て、小説にしてみました。
「自分の口では言えないから私が言う。」(5/31水のニュースより)
経理部長である広川は、一つの決心をした。
しかし、この決心は、のちに自らの立場を危ぶみかねない内容だ。
どうしてそんなことになったのか。
それは広川の正義感から、せざるを得ないことだった。広川は地方の国立大学の経営学科を卒業し、日枝商事に入社した。この会社に決めた志望動機は先代の社長・日枝安吉の経営方針に感銘を受けて入社を希望したのだ。
今の社長の渡辺繁樹は、先代の右腕と称され、広川の能力を高く買ってくれていて、今の経理部長という地位にまで引き上げてくれた存在だ。先代の社長の意思を引き継ぎ、次々と新しい革新的な改革も提案し、実行している渡辺の役に立てている広川はそれなりに満足をしていたのだった。
しかしただご奉公をし満足しているような男ではなく、あわよくば渡辺が先代の社長に取り上げられたように、「次期社長には私を・・・」なんて淡い期待も抱き、日々の業務を過ごしているのも事実だ。
しかしながら、渡辺のことをよく思っていない派閥もある。専務の小林泰三を筆頭に、渡辺の革新的な提案に対して異議を唱え続けている「小林派」だ。小林派は、見る角度によっては強引で横暴な渡辺の経営を、従来の「慣例」という名のモラルで押さえつけようとし、対立していたのだ。